ヤマハギ


解説

高さ1.5m程度の樹木。赤紫色の蝶形の花を多数つける。成長の方法が特徴的で、毎年数十cm伸長し、先で細かく分枝して花をつける。冬季におよそその半分が枯れるが、残った茎の頂部付近から翌年また一斉に枝を伸ばす。これを毎年繰り返すと根元から枯れてしまい、次の新しい主軸と交代する。 秋の七草の1つ。万葉集に最も多く登場する植物。

名前の由来

山に生えるハギの意。ハギは生芽(ハエギ)で、秋に葉を落とした古い株から春に芽を出すことから。枝でほうきをつくったので「掃き」によるという説もある。

注目ポイント

秋の七草として古来から親しまれた花

利用

庭木。花材。

花や実の時期

花期:7月上旬~10月上旬

自然教育園で行っている管理

年3回程度、伸びすぎた枝を切り取り、樹形を維持している。冬には根際から刈り取るが、枝によくオオカマキリの卵がついており、その枝はオオカマキリの保護のため残す。


見ごろの時期

3.夏(7〜9月), 4.秋(10〜11月)

見られる場所

武蔵野植物園, 水生植物園

キーワード

樹木, 草地