フクジュソウ


解説

高さ20cm程度。早春に黄色の美しい花を咲かせる。春植物のひとつで、夏になると地上部は枯れる。園芸目的で乱獲され、激減し、各地で絶滅危惧種となっている。山地の明るい林内に生える。

名前の由来

旧暦の正月の頃に花を咲かせるのでめでたい花とされ、正月に飾る。「福寿草」と書く。「元旦草」「賀正草」とも呼ばれる。

注目ポイント

早春に咲く黄色い花。都内では希少な植物。

利用

正月用の鉢植え。全草に有毒成分を含むが、根を強心剤として用いることもある。

花や実の時期

花期:2月上旬~3月上旬

自然教育園で行っている管理

芽を出す春先に明るい環境を作るため、つぼみができる1月上旬までに、周辺の堆積した落葉を除去する。つぼみがカラスに食べられてしまうことがあるため、テグス(透明の糸)を花の周りに張って、カラス除けを設置する。カラスが見えない糸にひっかかると、それ以降、警戒して近寄らなくなる。


見ごろの時期

1.早春(3月), 6.冬(1〜2月)

見られる場所

武蔵野植物園, 路傍植物園

キーワード

希少性, , 落葉樹林