作用1:人とのかかわりが変える

自然を守るための維持管理

自然は人の管理により変化します。手入れをしないとどうなるのでしょうか。

2つの「守る」で維持される自然教育園の緑地

自然教育園の大部分は「自然保護地域」として、原則として手を入れず、見守っている地域です。一部の「公開地域」については、積極的に草刈りなどを行い、明るい環境に生息・生育する動植物を保全しています

公開地域
自然保護地域

自然保護地域

自然保護地域は、原則として、人の手を全く加えずにいます。都市において、人の手が加わらないことで自然がどのように変化していくのか、その変遷を見るためです。そのため、安全管理上必要な場合を除いて、原則として、草刈りなどの人の手による管理は行っていません。

公開地域

日ごろ来園者の方が利用する公開地域には、旧武蔵野を代表する動植物が生息・生育しています。これらの動植物の保全と自然観察等の教育的な利用に供するために、草刈りを中心とした維持管理をしています。

旧武蔵野って?

「武蔵野」という言葉は、東京西部、神奈川、埼玉県など東京近郊の地域を指す言葉です。かつて東京近郊には、田畑、野原、社寺林、屋敷林、雑木林など、農林業の営みよって形成してきた里山のような自然が広がっていました。
旧武蔵野とは、かつてあった東京近郊の里山環境をさし、自然教育園では、その動植物の保全を行っています。